プロジェクトマネージャーにとって、いかに効率よく特定の目標を達成するための計画、プロジェクトを管理できるかが重要です。この記事では、プロジェクト管理の意義、ITIL®の枠組みにおける位置づけ、プロジェクト管理の世界標準であるPMBOKの概要について紹介します。プロジェクト管理の効果的な実践は、プロジェクトの成功を確実にすることができます。プロジェクトを成功に導くためのコツを紹介します。
特定の目的を達成するために納期や売上などの目標を定めた計画をプロジェクト、プロジェクトを成功させるためのスケジューリング、デリバリ、モニタリング、レポート作成などの業務をプロジェクト管理といい、ITIL®では「一般的なマネジメントプラクティス」にあたります。
プロジェクト管理では1987年にアメリカで発行され4年ごとに更新されているプロジェクト達成のための世界標準「PMBOK(Project Management Body of Knowledge」がよく知られています。
※PMBOK:「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」「プロジェクトマネジメント標準」から構成され、非営利のプロジェクトマネジメント協会によって標準策定・資格認定・交流などが行われています。
※2019年リリースの最新版ITIL® 4は一般的なマネジメントプラクティス、サービスマネジメントプラクティス、技術マネジメントプラクティスの3つのカテゴリと34のプラクティス(ITIL® 4以前はプロセス)に分けられています。
ITILにおけるプロジェクト管理はITIL®V4で新しく追加されたプラクティスで「一般的なマネジメントプラクティス」に含まれています。プロジェクトの企画から実行まで制御することでプロジェクトを成功に導きます。
ITIL®4でのプロジェクト管理はアジャイル開発プロジェクトを重要視しています。市場競争力を高めるために競合他社より高品質のサービスや商品を提供することが重要となっているからです。
また開発部門(Development)と運用部門(Operations)が協働するソフトウェア開発手法「DevOps(デヴオプス)」にも注目しています。これまで開発と運用部門は機能的、組織的に分離されていましたが、開発と運用が協働することでサービスや製品に生の声を反映するスピードが向上するからです。
※アジャイルとは短い開発期間単位にプロジェクトを分け柔軟にソフトウェア開発を進めていく開発手法でITIL®4ではアジャイルプロジェクトマネジメント・フレームワーク「PRINCE2 Agile®」を参照しています。
プロジェクト管理の目的、必要な理由について解説します。
プロジェクト管理の目的には目標達成のためのスケジュール順守があります。プロジェクト目標として設定された納期を守るために各プロセスの下で業務を行わなければなりません。プロジェクト進捗状況に応じたタスク修正も必要となります。
予算、納期、QCD(品質)を守ることはプロジェクト管理の必須条件です。そのために総合的なプロセス管理を行い、利益を上げるためにプロセスの洗い直しも必要となります。プロジェクト開始から終了までのプロセスに存在するムダを見つけて取り除くことでコストも削減できます。
ITIL®4のプロジェクト管理の課題は、これまでのプロジェクト管理ツールではプロジェクト管理とサービスデスクが分断されてしまうことです。開発と運用が協働するプロジェクトを管理するために、部門横断的にチーム編成をし、プロジェクト管理とサービスデスクは共通ツールを使用することがITIL®4では推奨されています。
しかし、従来のプロジェクト管理ツールには運用部門にとって重要業務であるサービスデスクに必要な機能が搭載されていません。そのため既存のサービスデスクツールとプロジェクト管理ツール連携を運用でカバーしなければならず、ITSMで重要な位置を占める構成管理データベース(CMDB)や変更管理やインシデント管理と関連付けたITサービスの提供が難しくなります。
プロジェクト管理ツールを導入することでプロジェクトの進行状況を効率的に管理することが可能となります。これまでのExcelなどを利用したプロジェクト管理ではメンバー間の情報共有がしづらく、レポート作成やデータ入力にも手間がかかっていました。プロジェクト管理ツールなら情報を可視化できるので情報共有がしやすくなります。管理項目ごとにデータを入力するだけでプロジェクト管理ができ、フォーマットも統一されているのでレポート作成も簡単にできます。
プロジェクト管理のプロセスはITSMツールによって異なりますが、一般的なプロジェクト管理のプロセス例を紹介します。
参照元:ServiceDesk Plus公式サイト(https://www.manageengine.jp/products/ServiceDesk_Plus/it-project-management.html)
2023年11月1日時点、「ITSM ツール」のGoogle検索で10ページ目までに表示されたITSMツール54つを調査。
54ツールの中で必須機能がある(インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理、資産管理)、カスタマイズが可能なツールを抽出し、「導入後のサポート重視」「コスト重視」「セキュリティ重視」の3ツールを選定。
ISO / IEC 27001ほか、 ISO/IEC 27701、ISO / IEC 27017、SO/IEC27018、ISO9001、ISO20000、SOC2/1など
国内にデータセンターがある
ノーコードで構築・カスタマイズでき、シンプルな管理画面で使いやすい。低価格からインシデント管理を始められる。
導入時、導入後も充実したサポートを受けられる。
アイペット損害保険株式会社、東京海上アシスタンス株式会社、PayPayカード株式会社、日揮ホールディングス株式会社、 国立大学法人静岡大学、レオス・キャピタルワークス株式会社
ゾーホージャパン株式会社
(本社:インド)
本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1 みなとみらいセンタービル13F
ISO / IEC 27001ほか FedRAMP、SOC2などの認証を受けている
SlackやMicrosoft Teamsを利用してビデオ会議をセットアップ、コラボレーションを促す機能がある。
モバイルアプリでも利用できる。
※日本企業の公表なし
Nextiva、ISS World、Canva、Infobip、Toast、Twitter
Atlassian(本社:オーストラリア)
日本:アトラシアン株式会社
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークタワー1407
公式サイトに記載なし
AI・ビッグデータ活用などのテクノロジーを実用レベルで実装。AIが解決法を自動提案してくれる。
機能拡張やオプションは不要。
※日本企業の公表なし
※公式サイトにSMAXの事例なし
MicroFocus
(本社:イギリス/アメリカ)
日本:マイクロフォーカスエンタープライズ株式会社
日本オフィス:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー19階
ISO / IEC 27001ほか、 ISO/IEC 27701、ISO / IEC 27017、SO/IEC27018、ISO9001、ISO20000、SOC2/1など
国内にデータセンターがある
ノーコードで構築・カスタマイズでき、シンプルな管理画面で使いやすい。低価格からインシデント管理を始められる。
導入時、導入後も充実したサポートを受けられる。
アイペット損害保険株式会社、東京海上アシスタンス株式会社、PayPayカード株式会社、日揮ホールディングス株式会社、 国立大学法人静岡大学、レオス・キャピタルワークス株式会社
※「ServiceDesk Plus」…クラウド版はPinkVERIFY™ 4、オンプレミス版はPinkVERIFY™ 3の認証を取得しています。
このサイトでは、「ITSM ツール」でGoogle検索、12月22日時点で上位100位までに公式サイトが表示された製品を紹介しています。そのうち、サービスデスク/ヘルプデスク(インシデント管理)をメインとしたITSMツールで、無料トライアルのできる3製品を紹介しています。
ISO27001取得
メール・LINE・電話など10種の窓口をまとめて管理。高いユーザビリティと視認性ダッシュボードで分析・レポート、見える化されることで業務改善につなげる。
大企業向けのRe:lation for Bizあり。
弁護士ドットコム株式会社、エムオーツーリスト株式会社、株式会社Birdman、日本通運株式会社、株式会社イングリウッド、株式会社Loco Partners
株式会社インゲージ
所在地:東京都新宿区西新宿3-9-7 フロンティア新宿タワー
要問合せ
プロジェクト管理・タスク管理のオープンソース「Redmine」のクラウドで利用できるサービス。
CSSとJavaScriptを埋め込んで画面をカスタマイズ。
チケット登録用メールアドレスにメールを送ることでRedmineにチケットを登録。
株式会社ネットワーク応用通信研究所、株式会社ノーリツ、株式会社イシダテック、丸紅ITソリューションズ株式会社、ハイウエア株式会社、アーティサン株式会社
ファーエンドテクノロジー株式会社
所在地:島根県松江市朝日町498番地 松江センタービル
要問合せ
顧客が好むチャネルに対応
カスタマーサポートのパフォーマンスを可視化し、レポーティング機能で、担当者のサポート業務を効率化
既存のビジネスシステムともコーディングなしで簡単に統合、カスタマイズも自由自在。
東京電力エナジーパートナー株式会社、株式会社佐賀銀行、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社アダストリア、立命館大学、株式会社学研プロダクツサポート
株式会社インゲージ
所在地:東京都新宿区西新宿3-9-7 フロンティア新宿タワー
ISO27001取得
要問合せ
要問合せ
メール・LINE・電話など10種の窓口をまとめて管理。高いユーザビリティと視認性ダッシュボードで分析・レポート、見える化されることで業務改善につなげる。
大企業向けのRe:lation for Bizあり。
プロジェクト管理・タスク管理のオープンソース「Redmine」のクラウドで利用できるサービス。
CSSとJavaScriptを埋め込んで画面をカスタマイズ。
チケット登録用メールアドレスにメールを送ることでRedmineにチケットを登録。
顧客が好むチャネルに対応
カスタマーサポートのパフォーマンスを可視化し、レポーティング機能で、担当者のサポート業務を効率化
既存のビジネスシステムともコーディングなしで簡単に統合、カスタマイズも自由自在。
弁護士ドットコム株式会社、エムオーツーリスト株式会社、株式会社Birdman、日本通運株式会社、株式会社イングリウッド、株式会社Loco Partners
株式会社ネットワーク応用通信研究所、株式会社ノーリツ、株式会社イシダテック、丸紅ITソリューションズ株式会社、ハイウエア株式会社、アーティサン株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社、株式会社佐賀銀行、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社アダストリア、立命館大学、株式会社学研プロダクツサポート
株式会社インゲージ
所在地:東京都新宿区西新宿3-9-7 フロンティア新宿タワー
ファーエンドテクノロジー株式会社
所在地:島根県松江市朝日町498番地 松江センタービル
株式会社インゲージ
所在地:東京都新宿区西新宿3-9-7 フロンティア新宿タワー