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インシデント管理

【2023年版】今導入すべきITSMツールガイド » ITIL®の運用プロセスとワークフロー » インシデント管理
目次

IT担当者やシステム管理者へ。日々の業務で予期せぬシステム障害やバグに直面し、その対応に追われることはありませんか?インシデント管理は、このような状況を迅速に解決し、正常なサービス提供へと戻すために必要なプロセスです。この記事では、インシデントとは何か、そしてITIL®に基づくインシデント管理の具体的なプロセス、目的、そして必要性について解説しています。適切なインシデント管理により、同じ問題の再発防止や迅速な問題解決が可能になり、最終的に顧客満足度の向上へとつながります。ぜひこの知識を活用し、効率的なインシデント管理を実現しましょう。

インシデント管理とはなにか

インシデント発生などニュースなどで耳にすることもありますが、そもそもインシデントとはどういう意味なのでしょうか?

インシデントとは?

インシデント(Incident)の日本語の意味は「好ましくない状況や出来事」のことで、重大な事件になるような危険な状態である場合に使われます。アクシデント(Accident)と似ていますが、アクシデントは重大な事件になって被害や損害が生じていることをいい、アクシデントの前の状態で事件に至らなかった場合をインシデントといいます。
ITにおけるインシデントは、システム障害、バグ、操作ミスによるシステム停止など、正常にシステムが稼働できなくなるような状況をさします。

インシデント管理とは?

インシデント発生から復旧まで管理することをインシデント管理(Incident Management)といいます。ユーザーが正常にシステムを利用できなくなった場合などに、原因を取り除いてシステムが正常に稼働するようになるまでをサポートします。

ITIL®上のインシデント管理

2019年リリースの最新版ITIL® 4は「一般的なマネジメントプラクティス」「サービスマネジメントプラクティス」「技術マネジメントプラクティス」のカテゴリと34のプラクティス(ITIL® 4以前はプロセス)に分けられ、インシデント管理は「サービスマネジメントプラクティス」に含まれるプラクティスです。ITIL®に基づくインシデント管理は、インシデントによって起こる可能性のあるビジネスへの影響をおさえ、迅速にサービス復旧・再開するまでの全プロセスのことをいいます。

インシデント管理の目的・必要性

「一度起きたインシデントと同じようなインシデントを再発させない」「インシデントをスピーディに解決・復旧させる」ためにインシデント管理が必要となります。

同じようなインシデントの再発防止

同じようなインシデントの発生を100%防止することは不可能ですが、インシデントを引き起こす要因を取り除くことで同じようなインシデント再発を防げる可能性が高くなります。問題管理や過去に起きたインシデントを把握するために、インシデントを一件ずつ記録して管理することが重要です。

インシデントをスピーディに解決、復旧させる

インシデント管理を適切におこなっていれば、同じようなインシデントが繰り返し起きてしまったとしても過去の履歴から対応できます。そのため効率的で迅速な対応が可能となり顧客満足度もアップします。

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インシデント管理の問題点

インシデント管理において起こりがちな問題点には以下のようなものがあります。

同じインシデントを繰り返す

インシデント管理をしていても、その場しのぎの対応でインシデントの根本原因を解決しなかったり、インシデント発生から解決までの情報を記録しなかったりすることがあり、同じインシデントを再発してしまうことがあります。

インシデントと問題の違いを理解していない

インシデント管理はスピーディな対応、問題管理は根本原因の特定が目的となります。しかしインシデントと問題を混同しているケースも多く、根本原因の調査に時間をかけすぎてしまってユーザーが長時間サービスを使えないということも起きがちです。インシデントが起きた時にはサービス復旧を最優先し、インシデントが起きていない時に過去の対応を分析してインシデントの発生を減らしていくようにする必要があります。

インシデント情報が共有されていない

チーム内でインシデント情報(ナレッジ)が共有されていないと担当者や問題の対応状況(ステータス)などがわからないままインシデント対応を続けてしまい、行き違いや手戻りなどが起こります。また過去のインシデント対応履歴が残されていない場合には同様のインシデントが発生しても一から調査を行ってしまうなど余計な工数がかかってしまいます。

インシデント管理をツールで行うメリット

適切なインシデント管理はユーザーサポート担当者だけでなくマネージャーや、ユーザーにもメリットがあります。

ユーザーサポート担当者のメリット

過去のインシデント対応情報をナレッジとして一元管理することで効率的なインシデント管理が可能となります。スピーディで正確なインシデント対応ができるようになり顧客満足度アップにつながります。

マネージャーのメリット

ユーザーサポート担当者に日常的な対応を任せてマネージャーが重大なインシデントやインシデント分析に工数をかけられるようになります。分析結果と問題管理をつなげることによってシステムやサービス品質アップが期待できます。

ユーザーのメリット

問題発生時に迅速にサポートを受けられるのでスムーズな業務再開が可能となり、サポートに対する信頼感やシステムへの安心感につながります。

インシデント管理のワークフローの例

ITSMツールのインシデント管理機能を利用すれば簡単にインシデント管理フローを構築することができます。

ITSMツールのインシデント管理フロー

参照元:ServiceDesk Plus公式サイト(https://www.manageengine.jp/products/ServiceDesk_Plus/incident-management.html

  • 必須機能があり、カスタマイズ可能な
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おすすめITSMツール3選

2023年11月1日時点、「ITSM ツール」のGoogle検索で10ページ目までに表示されたITSMツール54つを調査。
54ツールの中で必須機能がある(インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理、資産管理)、カスタマイズが可能なツールを抽出し、「導入後のサポート重視」「コスト重視」「セキュリティ重視」の3ツールを選定。

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ServiceDesk Plus
ServiceDesk Plus

引用元:ServiceDesk Plus公式サイト(https://www.manageengine.jp/products/ServiceDesk_Plus/)

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Atlassian(本社:オーストラリア)
日本:アトラシアン株式会社
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークタワー1407

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このサイトでは、「ITSM ツール」でGoogle検索、12月22日時点で上位100位までに公式サイトが表示された製品を紹介しています。そのうち、サービスデスク/ヘルプデスク(インシデント管理)をメインとしたITSMツールで、無料トライアルのできる3製品を紹介しています。

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